ウナギって、そもそも夏バテにいいと言われてますが、なぜいいのでしょうか?
鰻は高タンパクで消化が良く、ビタミンAとカルシウムを豊富に含み、ビタミンB、E、鉄分、コラーゲン等も含まれる滋養豊かな食材の一つです。特に消化に良い点で夏場には相応しい食材とされ、古くは奈良・平安の頃より夏の栄養食とされてきました。
奈良時代の歌集・万葉集にも鰻の古語「むなぎ」の語彙が詠まれた大伴家持の歌が2首、残されている処からもそれが伺い知れます。(むなぎ=胸黄、天然鰻は背と腹の境目が黄色い処から)
又鰻とは別に夏の盛りの土用の丑の日には「う」の字の付く物を食べる(う・丑を呑んでかかる→夏の暑さにに負けない)風習が有り、うどんや梅干しも好んで食されていました。
鰻が現在の形(それまでは筒切りにして煮炊きした)、開いて蒲焼きにして食される様に成ったのは江戸時代の頃の江戸が発祥で、今でも鰻の蒲焼きは伝統的な江戸料理の一つに数えられていて、その当時の江戸が町の周囲に湖沼の点在する沼沢地で鰻が盛んに採られ、食されていた事を伺わせています。
江戸の鰻は最初は屋台で供され、それは鰻のぶつ切りを串焼きにした物でした、それが開きに成り、更に当時発明された濃口醤油のタレで焼かれる様に成り、屋台から店舗へとその形を変えて、既に幕末の頃には江戸には幾つもの鰻屋が存在していました。
そんな背景の中で生まれたのが有名な平賀源内の逸話、鰻が売れなくて困った鰻屋を救う方策として源内が考案したのが、店先に「本日丑の日」と紙に書いて貼る、と言う物でした。それを見た客が押し寄せ店は大変繁盛した、と言う話ですが、これは鰻と土用の丑の日・夏場との関係よりは、既にそういう風習は以前より有り、それとは別に経営に貧した特定の店に客を呼び込む為の方策として、その手段を考案したのが、その風習自体を平賀源内が考案した、と曲解された物では無いかと思います。
鰻、美味しいですよね?蒲焼きも良いですが、うざく(ざく切りの蒲焼きの酢の物)、う玉(鰻を巻き込んだ玉子焼き、肝焼き、肝吸い、大好きです。やはり鰻は鰻屋で食べるのが1番旨いです。
根拠なし。いろいろと理由が言われていますが、本当は、平賀源内が作ったキャッチコピー「土用丑の日うなぎの日」で「夏の食べ物」になっただけ。そのキャッチコピーも、夏にうなぎの売り上げが落ちるのをうなぎ屋から相談されて作ったという。
0 件のコメント:
コメントを投稿